こんにちは、ソロキャンプ歴15年以上、キャンプインストラクターのすけさんです。(@sukesan_outdoor)
冬用マットはR値4以上だと3万円を超えるものが普通ですが、ネイチャーハイクはR値5.8なのに2万円以下。本当に大丈夫?と心配になりますよね。
- ネイチャーハイクは安いけど品質は大丈夫?
- 冬キャンプしたいけど底冷えが心配…
- 朝起きたら空気が抜けてぺちゃんこにならない?
- インフレーターやクローズドセルは収納サイズが大きくて…
- 徒歩やバイクでも持っていけるコンパクトなマットが欲しい
僕はマイナス3℃の雪中キャンプを2回経験しましたが、底冷えは全くありませんでした。さらにマイナス14℃の雪中キャンプでも、マットを2枚重ねにすることで快適に眠れました。

パンクや剥離も経験しましたが、メーカーの対応は良かったです
しっかり眠れると、翌朝の疲労感が全然違いますよ。コスパ重視の人には間違いなくおすすめできるエアーマットです。


R値とは?|マットの断熱性能を表す数値


キャンプ用マットには「R値」という表記があります。これは断熱性を数値化したもので、数値が大きいほど断熱性能が高く、冬でも快適に使用できます。
※商品によってはR値の記載がないものもあります
ネイチャーハイクのR値5.8という数値は、冬でも安心して使用できるスペックです。



冬にキャンプをしないなら、R値4以下のマットで大丈夫
R値はマットを重ねることで加算できます。下の写真は雪中キャンプで2枚重ねにし、R値を7.8(5.8+2.0=7.8)にしたときのものです。


基本情報|スペック・外観


スペック
項目 | 内容 |
R値(断熱性) | 5.8 |
展開サイズ | 長さ168cm(S)~196cm(L)・幅58cm(S)~64cm(L)・厚み7cm |
収納サイズ | 長さ16cm(S)~22cm(L)・直径10cm(S)~13cm(L) |
素材 | 200ナイロン,TPU |
付属品 | 収納袋、ポンプサック(空気入れ袋)、修理キット |
価格(確認時のAmazon価格) | S:15,990円・M:16,990円・L;19,990円 |



ポンプサックが付属しているので、別で購入する必要がないのはうれしいポイントです。
マットの耐荷重についてNaturehikeに問い合わせました。体重100kgの方でも問題なく使用可能との回答を頂きました。
外観|Lサイズ
おもて面はシルバーカラーで裏面はブラウン。冬はシルバー面を上にして使用します。









夏はブラウン面を上にして使っています
1年半使用レビュー|マイナス3℃でも底冷えなし!デメリットも正直解説


実際に僕が1年半使った感想をレビューします。雪中キャンプでも底冷えを感じることなく朝まで快眠でき、エアーもれもありませんでした。(自分のミスによるパンクは1回)
マイナス3℃の雪中キャンプでも底冷えなし
雪中キャンプでマイナス3℃を2回経験しましたが、全く底冷えを感じず寝ることができました。寝転んだ瞬間にじんわり暖かさを感じることができます。
しっかり眠れると、翌朝のコーヒーの美味しさが全然違いますよ。




2回とも風向きなどは考慮の上、オープン状態で就寝しています。寒さ対策はマットのみが影響するものではないので、就寝時の状況も記載しておきますね。
- 寝袋:NANGAオーロラ600DX
- ローコット使用(WAQ)
- 服装:
下→メリノウールタイツ、ユニクロ暖パン
上→メリノウールインナー、ユニクロフリース



寝袋は信頼できる冬用モデルを選び、マットとセットで考えましょう


マイナス14℃の雪中キャンプでも底冷えはありませんでした。その際はマットを2枚重ね、合計R値7.8に設定。マット1枚でどこまで耐えられるか、今後検証予定です。
寝心地|クッション性はあるがすべりやすい
エアーマットなのでクッション性はありますが、表面がつるつるなのですべります。僕がキャンプするのは整備されていない山中がほとんどなので傾斜が多い。
寝相が悪いのもあって、よくマットから体がずれていきます。対策としては百均で販売している滑り止めシートを巻く、シーツやブランケットを使用する、といったところですね。



朝起きたらヒザまでがマットから出ていたことがありました
寝心地の印象は「インフレーターマット > エアーマット > クローズドセルマット」。インフレーターマットには及びませんが、不快に感じるほどではありません。
収納サイズ|超コンパクトで軽い
この商品の大きな魅力のひとつが、収納サイズの小ささと軽さ。徒歩キャンパーやバイクキャンパーでも問題なく使えます。
Lサイズ:重さ760g・直径約11cm




ザックの4Lサイドポケットにすっぽり







ザックの中に収納できるので、外付けできる容量が増えます
底付き|しっかり空気を入れれば問題なし
空気がしっかり入った状態だと、寝転んだ状態はもちろん座っても底付きしません。R値5.8は正しく空気が入っている上での数値なので、冬キャンプに使用する際はしっかり確認しましょう。
ネイチャーハイク公式資料


ただ僕は一度『剥離』の経験があるので、あまり空気を入れすぎないようにしています。冬はしっかり、その他の季節はやや控えめに入れています。
エアーもれ|一度もなし。バルブの隙間チェックは確実に
エアーもれしたことはありません。多くの場合、原因はバルブの蓋に隙間があることだと考えられます。使用前には必ず隙間がないか確認しましょう
ここに隙間がないか


音は気にならない|実際の音を録音してみた
これまで使用していて、音が気になったことは一度もありません。エアーマットの中には寝返りのたびに「ギュムギュム」と鳴るタイプもあります。
キャンプ場の夜はかなり静かなので、音が鳴ると結構気になるんですが、ネイチャーハイクに関してはその心配は全くありません。



音に関しては全く気にならないですね
実際にモゴモゴ動いてみた
DDハンモックにLサイズはなんとか入る
UL(ウルトラライト)装備の方は、ハンモックと併用するケースもあると思います。僕の手持ちの「DDハンモック フロントライン」にLサイズを入れてみました。
角が出っ張った感じにはなるものの、なんとか収納は可能。


ポンプサックでの空気入れは少し手間
付属のポンプサックで空気を入れるのは、正直手間に感じました。狭いテント内では使いにくく、外で作業する場合も雨の日は汚れないよう気を遣います。
口を使わずたくさんの空気を一度に入れるのも、何気に難しくて結構やきもき。僕はすぐに超小型の電動ポンプを購入、1分ほどで空気が入りストレスフリーになりました。



稼働音はそれほど大きくありませんが、念のため昼間に空気を入れるようにしています。




他メーカーとの比較|ネイチャーハイクはコスパ抜群


ネイチャーハイクMサイズと同等サイズの高R値マットを比較、表にまとめました。
※金額についてはAmazon販売価格参照。変動する可能性があります。
サーマレストやニーモといった有名ブランドと比べても、ネイチャーハイクは R値に対して価格が圧倒的に安い のが大きな魅力です。



差額で電動ポンプが買えちゃいますね
Amazonでの評価は『560件オーバーで星4.1』性能とコスパの高さから、多くの人に選ばれている証拠ですね


実際におきたトラブル・注意点|パンクと剥離が発生!メーカーの対応◎


1年半で『パンク』と『剥離』を経験しました。パンクは自分自身のミス、剥離に関してはおそらく空気の入れすぎか初期不良。対策も記載します。
パンク|自分のミス
設営中に一度パンクさせてしまいました。ザックを動かそうと一瞬マットの上に置いてしまったのが原因。『マウスオープナー』を外付けしており、鋭利な部分で切れてしまいました。
マウスオープナー


そのときは仲間が予備で持っていたクローズドセルマットを貸してくれて助かりました。それ以来、必ず予備のマットを持参しています。
- 石の上に直接置かない
- 焚き火近くに設置しない(火の粉で穴が空く)
- 就寝時尖ったものを身につけない



後日、付属の純正キットで補修してから5回使用、補修箇所も全くエアーもれはないですよ
剥離|メーカー保証で新品交換


キャンプ中に剥離が発生。購入から1年以内だったこともあり、丁寧な対応で新品を送って頂けました。
剥離というのはマット内部で溶着が剥がれてしまう状態のこと。3月のキャンプ中、友達としゃべっていたら『ボン!』という音が聞こえました。
最初は枝がタープに落ちたのかと思いましたが、その後も「ボン!ボン!」と続き、剥離だと気付きました。


後日ネイチャーハイクにメールしたところ、原因として以下を確認されました。
- 空気を入れすぎていないか
- 局所的に加熱している場所で使用していないか
空気の入れすぎに関しては何とも言えません。『パンパンを意識して入れていた』なんてことはなし。加熱に関しても季節は3月、タープの下にマットだけ置いている状況で熱などは加わらない状況です。



空気の入れすぎか初期不良かな、と思います
次にネイチャーハイクから言われた対策は以下。
- 気温上昇時は適宜空気をぬく(熱膨張と冷収縮の影響を受けやすい)
- 空気は適切な量を入れる
夏にしっかり空気を入れるのは、膨張する危険があり注意したいですね。適切な空気量に関して送付頂いた写真が以下です。


一番下が最適な状態とのことですが、座って底付きしない程度となると、かなりパンパンに空気を入れる必要があります
- 冬はR値5.8をしっかり活かすために十分な空気を入れる
- 冬以外は剥離対策として空気を入れすぎない



メーカーの方はすごく対応が丁寧で良かったです!
口で空気を入れるのはNG|カビのリスクに注意
この商品に限らず、エアーマットを口で膨らませるのは推奨されません。構造上やむを得ない場合を除き、ポンプサックや電動ポンプを使用しましょう。
- 呼気の水分で内部にカビが発生する
- 呼気の水分で内部が加水分解し、劣化が進む
- 疲れる



どうしても口を使う場合は、遠くから「フッ、フッ」と短く吹き込む程度にしましょう。


使い方|空気の入れ方・抜き方を丁寧に解説


設置や収納方法は特に難しくありませんが、ソロ用の狭いテント内だとやや作業しづらい。外でグランドシートを敷き、その上で膨らませてからテントに入れるとスムーズです。



グランドシートを敷かないとパンクのリスクがあるので要注意!
ネイチャーハイクR値5.8エアーマットのバルブは2段階構造になっています。
1段階開状態(空気を入れるとき)





この状態では中の空気は抜けません
2段階開状態(空気を抜くとき)





バルブをさらに開けると一気に空気が抜けます。
空気の入れ方|電動ポンプ使用がおすすめ
ブラウンの面を上にします。テント外で行う場合パンクしないようにグランドシートを敷きましょう。








ポンプサックの端から巻きながら押し込んで空気を送りこみ。4回送り込んで満タンになりました。


ポンプサックを外してエアーマットのバルブ蓋をしっかり閉めます。このとき矢印の位置に隙間がないか、必ず確認してください。







隙間があるとじわじわ空気がもれます


- 地面に直接置いて作業しない
- 極力口で空気を入れない(カビ・加水分解のリスク)
- バルブの隙間を必ず確認
- 夏は空気をパンパンに入れない(熱膨張で剥離の危険あり)
レビューで『空気がもれる』という方の中には、しっかりバルブが閉まっていないまま使用し、もれてしまったパターンがあります。
ここに隙間がないかが重要


空気の抜き方|バルブを開ければ一気に抜ける
蓋を2段階開ける(下記写真)と中の空気が勢いよく抜けます。


マットを軽く畳みながら中の空気をある程度出します


半分に折ってもう一度半分に折ります。バルブは外に出ている方が空気が抜けやすくて◎




バルブと反対の端からしっかり空気を抜きながら巻いていきます。





形が崩れてくるので調整しながら。幅が広がらないように
端まで巻いたらバルブの蓋を閉めてベルトで巻きます。




ポンプサックのバルブ蓋は開けた状態で巻いて行き、最後まで巻いたら蓋を閉めバックルを固定。ベルトをバルブに引っ掛けます






キャンプ用マットの選び方|それぞれの特徴を理解して選ぼう


エアーマット・インフレーター・クローズドセルの比較
マットには大きく分けて3種類あります。エアーマット』『インフレーターマット』『クローズドセルマット』。
それぞれメリット・デメリットがあるので、自分のキャンプ環境や重視するポイントに合わせて選びましょう。
エアーマット
メリット | デメリット |
---|---|
収納・軽量性に優れ、コンパクトに持ち運べる 空気で膨らむためクッション性が高い R値が高い商品も多い | パンクのリスクがある 空気を入れるのに手間がかかる |



コンパクト性重視で、R値の高い商品を選ぶならエアーマット
クローズドセルマット
メリット | デメリット |
---|---|
パンクや破損の心配がなく、非常に耐久性が高い展開が楽(広げるだけ) 高さを調整し、座布団代わりに使える | サイズが大きくかさばる 厚みが薄く柔軟性は少ない |



とにかく扱いが楽!ラフに使うならクローズドセルマット
インフレーターマット
メリット | デメリット |
---|---|
ある程度自動で膨張するため設置が楽 適度なクッション性を持っている エアーマットよりやや丈夫 | エアーマットよりはやや重い パンクのリスクはある |



寝心地を重視し、多少の重量を気にしないならインフレーターマット
一緒に揃えたいアイテム|電動ポンプ・シートゥサミットピロー


ネイチャーハイクR値5.8エアーマットと、一緒に揃えたいアイテム2つをご紹介。特に『FLEXTAILGEAR ZERO PUMP』はマットの設置が劇的に楽になるのでおすすめです。
FLEXTAILGEAR |ZERO PUMP


『FLEXTAILGEAR ZERO PUMP』を使えば、ポンプサックを使わず自動で空気を入れられます。稼働音は多少ありますが耳障りではなく、1分ほど放置すれば満タンに。



完全にパンパンにはならないので、必要に応じて最後にポンプサックで仕上げています
- USB-C充電で繰り返し使用可能
- 狭いテント内でも楽に膨らませられる
- 膨張中に他の作業ができるので時短になる






シートゥサミット|エアロウルトラライトピロー (レギュラー)


UL派の方におすすめしたいのが、『シートゥサミット|エアロウルトラライトピロー (レギュラー) 』。手のひらに乗るコンパクトさで重量わずか60g。
- 重量60gの超コンパクト設計
- FLEXTAILGEAR ZERO PUMPである程度まで空気が入る
- 横幅36cmで寝袋の中に収納しやすい
- 主張しすぎない色味がよい





肌触りがよく質感もかなりグッド!


『FLEXTAILGEAR |ZERO PUMP』・『シートゥサミット|エアロウルトラライトピロー (レギュラー) 』はエアーマットの収納袋に一緒に収納可能。
まとめて収納可能


ネイチャーハイクR値5.8エアーマットの口コミ


ネイチャーハイクR値5.8エアーマットの口コミを集めました。良い口コミも悪い口コミも集めましたので、参考になさってください。
今回の-7℃雪中キャンプで大活躍だったギアがコレ→NaturehikeのR値5.8のエアーマット
— ちょんまげの旅⛺️-Chonmage Journey- (@Chonmagejourney) February 5, 2024
コットの上にコレで🙆♂️でした
バイクに最高なコンパクトさで即一軍登録でございます🤙https://t.co/DFBGI1dTnu #sleepingpad #pr pic.twitter.com/0jEdhZi7mD
餌も食べ終えたから
— ハチ🇺🇦 (@hati_saitama) November 4, 2024
ハンモックの中に入ってみたけど
Naturehikeのエアーマットあるせいか
乗りにくいw
ただね
R5.8の影響か背中が超暖かい✨#ソロキャンプ#ハンモック泊#ローソンハンモック#Naturehike pic.twitter.com/MkX2ncJl4C
Naturehikeのエアーベッドを使ったけど、-4℃まで下がると流石に底冷え感じました。銀マットを下に敷いて、上にもう一枚毛布被せるくらいでちょうど良くなるのかな🤔
— こばち⛺️ギアバカ (@okakoe_kobachi) February 14, 2025
NaturehikeのR値5.8のエアーマット、使用3回目で穴が空いたんで付属の補修用テープで直してみた‼️
— おとう (@otoh_po) November 3, 2023
今晩一晩寝てみて結果確認。
漏れないといいけど…#Naturehike#エアーマット pic.twitter.com/e4gXj87Cxk
まとめ|コスパ抜群で軽量コンパクト!迷ったらこの1枚


この記事では、ネイチャーハイク R値5.8 エアーマットを実際に1年半使用した体験をもとに、良い点も悪い点も正直にレビューしました。
- マイナス3℃の雪中キャンプでも底冷えなし
- 寝心地|クッション性はあるがすべりやすい
- 収納サイズ|超コンパクトで軽い
- 底付き|しっかり空気を入れれば問題なし
- エアーもれ|一度もなし。バルブの隙間チェックは確実に
- 音は気にならない|実際の音を録音してみた
- DDハンモックにLサイズはなんとか入る
- ポンプサックでの空気入れは少し手間
大きなトラブルとして「剥離」はありましたが、メーカー対応が丁寧で安心できました。そして何より 高いR値性能に対して価格が圧倒的に安く、コスパ最強 といえるマットです。



友達にも自信を持っておすすめできるマットです!






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