こんにちは。
ソロキャンプ暦15年、キャンプインストラクターのすけさんです。
チェア選び、種類も多くて迷いますよね。僕も過去にあまり深く考えず、安易に安いチェアを買っては気に入らなくなったり、壊れて買い替えたりを経験してきました。
他の人が良いと言っても自分には合わなかった、そんなこともあります。使っている周辺ギアが違うので、ベストなチェアも人によって違うんですよね。
ぜひこの記事を読んで、ご自分にあったチェア選びの参考にしてくださいね!
この記事でわかること
- チェアの選び方がわかる
- ソロキャンプにオススメのチェアがわかる
- チェア選びに見落としがちな注意点がわかる

現役ソロキャンパー
- 日本キャンプ協会公認インストラクター
- JBS認定ブッシュクラフトアドバイザー
- ソロキャンプ歴15年
- モットーは来た時よりも美しく!
ソロキャンプにチェアは必要?

そもそもソロキャンプにチェアは必要なのでしょうか。答えは『あった方がよい』です。理由は以下。
- チェアがないと腰に負担がかかる
- 雨天時など地面が濡れていることも多い
- 地べたスタイルだと虫が登ってきやすい
- のんびり空を見上げて星を見るのに快適
- 地面に直接座ると冷えるしおしりが痛い

僕は無骨なスタイルで楽しむときは、チェアなしでもやりますが,
やはり腰に負担はきます
チェアの種類|大きく分けて3種類!主流はロータイプ


ハイタイプ|背の高いテントやファミリーキャンプ向け
ハイタイプは座面高さが40cm以上のタイプ。主にファミリーキャンプで使用されるのはこちらのタイプ。大きなテーブルと併用し、ゆったりとしたキャンプを楽しめる。
メリット | デメリット |
---|---|
立ち上がりが楽 座り心地を重視したものはかなり快適 作りがしっかりしている たまのグルキャンにも使用可能 | 収納サイズは大きめ 重量も重くなりがち |
ロータイプ|背の低いテントやソロキャンプ向け
ロータイプは座面高さが〜30cmまでと低めのチェアのことを指します。高さが低いので地面や焚き火との距離感を近くに感じることができます。
主にソロキャンプの主流がこちらのタイプ。収納サイズがコンパクトになるのも魅力のひとつ。
メリット | デメリット |
---|---|
収納がコンパクト テント内で使用してもテントに頭が干渉しにくい かなり軽量な商品も多い 足を伸ばしたり、あぐらを組んで焚き火をいじれる 安定感がある | その軽量さゆえ風に飛ばされやすい 立ち上がりに苦労する |
座椅子
座椅子は床と背もたれだけがあるシンプルな構造。荷物をコンパクトにでき、無骨なキャンプスタイルにも合う。
メリット | デメリット |
---|---|
収納がコンパクト 軍幕など無骨なキャンプスタイルにも合う かなり軽量な商品も多い 足を伸ばしたり、あぐらを組んで焚き火をいじれる 大きな床ありテントで使用する場合、背もたれになって楽 | 地面に接する面積が大きく、虫が上がってきやすい 立ち上がりに苦労する |
チェアを選ぶ際の確認ポイント|ソロキャンプならコンパクトなものがオススメ


収納サイズ
チェアは比較的キャンプギアの中でも場所をとり、車に積載した際にスペースを圧迫するものの代表格。自宅での保管スペースのことも考えておきたいポイント。


大きなサイズの物は比例して重量も重くなったりしますので、注意が必要。サイトへの運搬でも疲弊しますので、ソロキャンプには軽量、コンパクトなものがオススメ。
座り心地
座り心地は快適にキャンプできるかどうかに直結します。窮屈だったり太ももの裏が当たったりすると落ち着いてキャンプできません。
できれば実際に店頭などで座って確認したいところ。ECサイトの商品レビューも参考にはできます。
設置、組立のしやすさ
ハイタイプはワンタッチで展開可能なものも多く、設置はしやすいです。ロータイプは収納をコンパクトにするため、組み立て式のものが多い。
ヘリノックスを始め、組み立て式ローチェアでも苦労することなく感覚的に設置できますが、ものによっては多少力を加える必要があるものもありますので、特に女性の方は注意が必要。
素材
キャンプチェアに使用されている素材は主に4種類。火の粉を気にせず使用したいなら、コットンやポリコットン。軽量化を追求したいならポリエステルやナイロンが選択肢になります。
- ポリエステル:軽くて比較的安価。火の粉に弱い
- ナイロン:軽くて火の粉に弱い。手入れは簡単
- コットン:風合いがよく火の粉に強い。重量は重め
- ポリコットン:ポリエステルとコットンのハイブリッド。比較的火の粉に強い
耐荷重
耐荷重も必ず抑えないといけないポイント。商品によってさまざまですので、必ずチェックしましょう。
その際自身の体重よりも10kgほど耐荷重に余裕があるものを選ぶとよいです。耐荷重に余裕がないと、座った衝撃で壊れることもあります。
一例としてamazonでも評価1,000件オーバーで人気の『バンドック焚き火チェア』こちらは耐荷重が80kg。一方『ヘリノックス、グラウンドチェア』は耐荷重が120kg。デザインや機能面以外にしっかり抑えておきましょう。
背面の高さ
背面の高さがあると背中を預けることができ、商品によっては頭までもたれることができるため、かなりリラックスした体制になれます。
中にはリクライニング機能をもったチェアもあります。ゆったりした姿勢で本を読んだり昼寝をしたり夜空を見たり、ソロキャンプならではの贅沢な時間を使えますね。



収納サイズは大きくなりがちなので、そこは確認ポイント
チェアを選ぶ際の注意点|周辺ギアとのバランスも気にしたいところ


テントとのバランスを考える
基本的にチェアを使用するのはテント外だとしても、雨が降れば中に入るし、就寝時はギアをテント内に入れて就寝します。テントサイズとチェアのバランスにも注目しましょう。



小型のソロテントにハイチェアだと、畳んでも結構スペースをとってしまいます
テントとのバランスが取れていない弊害
- 小型ドームテント内にハイチェアだと、前室で頭がテントに干渉する
- 小型テント内にハイチェアだとテント内に入った際スペースを圧迫する
- 小型ティピー型のテント内にハイチェアを配置すると、幕内を広く使えない
- 大きなテントに超ローチェアだと見た目のバランスが悪い
ソロキャンプだとコンパクトなテントを使用するケースが多いので、チェアもロータイプが使い勝手がよく、人気です
冬のお篭りキャンプ時、サーカスTCのような高さがあるテントなら、中にハイチェアをインしてもバランスも悪くなく、スペースも問題なさそうですね。
今日はサーカスTC君でお泊まり⛺️ pic.twitter.com/maUMfCiaQY
— とろけるマンゴープリン (@mango_prin) October 26, 2024



幕とチェアのカラーも合っていて素晴らしいです!
テーブル、焚き火台との高さのバランスを考える
チェア選びにはテーブルや焚き火台との高さバランスも重要です。チェアに座った状態で無理なくテーブル上のお酒が取れるか、料理ができるかに関わってきます。



僕みたいなおじさんは体が硬いし、おなかが引っかかるしで特に意識したいですね
今回僕の所有しているチェア2つ、テーブル2つを組み合わせて、それぞれテーブル上のカップを手に持った際どんな体制になるか確認しました。(モデル身長175cm)
- Helinox(ヘリノックス) タクティカルチェアツー:座面高さ:34cm
- Helinox(ヘリノックス) グラウンドチェア:座面高さ:22cm



メーカー表記の座面高さは、地面から座面の先端部分までです。


- UNIFLAME 焚き火テーブル:高さ37cm
- FLYFLYGO ミニテーブル:高さ10cm
『タクティカルチェアツー』+『UNIFLAME 焚き火テーブル』


『タクティカルチェアツー』+『FLYFLYGO ミニテーブル』


『グラウンドチェア』+『FLYFLYGO ミニテーブル』


『グラウンドチェア』+『UNIFLAME 焚き火テーブル』


上記のような感じです。上から2つ目の『タクティカルチェアツー』+『FLYFLYGO ミニテーブル』の組み合わせは明らかにチェアとテーブルの高さが合ってなく、しんどそうな体制であることがわかると思います。
一番下の『グラウンドチェア』+『UNIFLAME 焚き火テーブル』の組み合わせは、良いのですが少し腕が上がるので、調理などで継続した状態だと少ししんどいです。



今回はどの検証も正面にテーブルを置きましたが、横に置いて使ってもよいですよ!
焚き火台との高さも同様、焚き火をしている最中は結構頻繁に薪を弄りますので、その都度『よっこいしょっ』と体制を変えないといけなくなるとつらいです。
ピコグリルのサイズですと、ある程度どのチェアにも万能に使える印象。Bush Craft Incのウルトラライト ファイヤースタンドのような超ロータイプはローチェア専用となります。


オススメのチェア7選


タイプ別にオススメのチェアをご紹介します。ぜひチェア選びの参考になさってください!
ハイタイプのオススメ
- コールマン レイチェア
3段階にリクライニング可能。頭を預けてリラックスでき、展開もほぼワンタッチ。自宅室内でも違和感なく使用できる。
残念な点
作りがしっかりしている分収納サイズは大きく、重量も重め。
・サイズ:使用時/約61x70x98(h)cm
・収納時/約25x15x89(h)cm
・座面幅/約50㎝
・座面高/約42㎝
・重量/約3.7kg
・耐荷重/約80kg
・素材/ポリエステル
・執筆時amazon価格/7,807円
良い点


- DOD スゴイッス
4段階に高さ調節、角度調節も可能。座面が広くコットン素材のため焚き火の火の粉に強く、サイド、バックポケット付き。
残念な点
多展開できる機能は魅力だが、人によっては必要ないことも。
・サイズ:使用時/60x66x69/86/90/94(h)cm
・収納時/39x46x11(h)cm
・座面高/32/37/42/18/38/36㎝
・重量/約2.3kg
・耐荷重/約100kg
・素材/コットン
・執筆時amazon価格/12,100円
良い点


ロータイプのオススメ
- Helinox(ヘリノックス) グラウンドチェア
とにかく軽量コンパクト。徒歩、バイクキャンパーには特にオススメ。あぐらスタイルや足を前に投げ出してリラックスした体制で座れ、焚き火を近くに感じられる。
残念な点
超ロースタイルなため、立ち上がるのに多少苦労する。
・サイズ:使用時/52x60x49(h)cm
・収納時/30x11x11(h)cm
・座面高/22㎝
・重量/615g
・耐荷重/約120kg
・素材/ポリエステル、ナイロン
・執筆時amazon価格/12,771円
良い点


- BUNDOK (バンドック)焚き火チェア
値段が安い(amazonでは4,000円前後)。コットン素材なので、比較的火の粉を気にせず使用できる
残念な点
重量が3.45kgと重いわりに耐荷重が80kgと高くない。
・サイズ:使用時/57x59x56(h)cm
・収納時/67x24x12cm
・座面高/11㎝
・重量/3.45kg
・耐荷重/約80kg
・素材/コットン
・執筆時amazon価格/3,964円
良い点


- Helinox(ヘリノックス) タクティカルチェアツー
シンプルなデザインに、さりげないHelinoxのロゴ。ハイバックで首まで預けることができる。強力なアルミフレームにより頑丈。所有感を満たせるのもやはりポイント。
残念な点
ブランドと品質の高さが魅力とはいえ、安くはない金額。
・サイズ:使用時/55x65x84(h)cm
・収納時/φ15×46(h)cm
・座面高/34㎝
・重量/1,15kg
・耐荷重/約145kg
・素材/ポリエステル
・執筆時amazon価格/19,800円
良い点


- スノーピーク ローチェア30
『とにかく座ってみてください!』とメーカーが言うだけあり、座面が沈み込まないため、長時間座っていても疲れずかなり快適。
残念な点
価格が高く、収納寸法も大きめ
・サイズ:使用時/55x65x86(h)cm
・収納時/φ16x18x101(h)cm
・座面高/30㎝
・重量/3.6kg
・耐荷重/公表なし
・素材/ポリエステル
・執筆時amazon価格/22,000円
良い点


座椅子のオススメ
- クレイジークリーク HEX2.0 オリジナルチェア
収納サイズが軽量コンパクト。ベルトを調節することにより背面の角度を調整でき、広げるとマットとして使用可能。色味も無骨なスタイルに合う。作りはしっかりしていて頑丈。
残念な点
地べたスタイルは雨の日は使いづらい。
・サイズ:全長/83x38cm
・収納時/12x42cm
・重量/614g
・素材/リップストップナイロン
・執筆時amazon価格/12,331円
良い点


まとめ|テントやテーブル、周辺ギアとのバランスをよく考えて購入しよう


ソロキャンプにおいて焚き火するときや、料理しているとき。チェアはかなりの時間使用しているギアです。チェアの購入に際して注目しておきたいポイントは以下。
- 耐荷重を確認する
- バイク使用か車でのオートキャンプか、などで選択肢が変わってくる。自身の状況で検討しよう
- テントとのバランス(頭上が干渉しないか)やテーブルとのバランスも考えて選ぼう
- 多くの人はギアが増えてくるとスペースに困るので、ソロならなるべくコンパクトなものを
- 可能なら実際に座って確認する(スノーピーク製品などは比較的店頭でもよく見る)
重要なのは自分自身の環境にあった適切なチェアを選択することです。僕は今まで安易に安いものをたくさん買ってきて、イマイチ合わなくて手放したり、ことごとく壊したりしてきました。
ヘリノックスのグラウンドチェアは7年ほど使用していますが、火の粉で穴が1箇所空いただけで壊れそうな気配が全くありません。
皆さんが満足できるチェアに巡り会えることを願っています!
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