こんにちは。ソロキャンプ歴15年以上、キャンプインストラクターのすけさんです。
自然と対話しながら生きるスキルがブッシュクラフトです。アウトドア活動の一種であり、サバイバル技術とは異なるブッシュクラフトがなぜ人々の関心を引くのか、魅力に迫ります。本記事では、ブッシュクラフトの基本スキルや、始めるために必要な装備、押さえておくべき重要な情報について具体的に解説します。
結論として、ブッシュクラフトは自然との調和を大切にし、持続可能なアウトドア活動です。記事を読むことで、ブッシュクラフトを始めるための知識が身につき、自然の中での新たな体験へと一歩踏み出せます。

現役ソロキャンパー
- 日本キャンプ協会公認インストラクター
- JBS認定ブッシュクラフトアドバイザー
- ソロキャンプ歴15年
- モットーは来た時よりも美しく!
ブッシュクラフトアドバイザー講習について
僕は、Japan Bushcraft School主催のブッシュクラフトアドバイザー講習を受講し、川口拓さんからブッシュクラフトについて、色々教えて頂きました。

- 楽しくブッシュクラフトをやろう
- ナイフの安全な使い方を覚えよう
- 必要なロープワークを覚えよう
- ペグや簡単な椅子を作ってみよう
- 他者の考えを否定しない
僕にとっては雲の上の存在でしたが、教え方が上手で、終始参加者を和ませて、間違いがあってもストレートに否定しない。
怪我をしないように、とにかく楽しんでブッシュクラフトして欲しい。その思いが伝わってきて楽しすぎる一泊二日でした。その時に知り合った仲間と今でも一緒にキャンプしています。
ベアーズ島田キャンプさんや阿諏訪さんも同じスクールを受講されていますね。
もし興味があるかたは一度覗いてみてください。ブッシュクラフトアドバイザー講習
ブッシュクラフトとは自然の中で生活するための知識

ブッシュクラフトは、自然の中で生活するための、さまざまな技術や知識を指す言葉です。野外活動中に必要なサバイバルスキルも含まれますが、伝統的な方法に焦点を当てることが特徴です。
自然の中での生活に役立つ植物や動物を見分けて利用し、資源を作り出す方法を学べます。
キャンプやハイキングを愛好する人々にとっては、ブッシュクラフトは趣味としても人気があります。ブッシュクラフトを行う際には、自然との調和を重視し、環境への影響を最小限に抑えることが大切です。自己のスキルを向上させ、自然に対する理解を深めることで、より豊かなアウトドア体験を楽しめます。
ブッシュクラフトとサバイバルの違い

ブッシュクラフトとサバイバルはともにアウトドア活動ですが、大きな違いは目指すものやスキルの内容です。ブッシュクラフトは自然との調和を重視し、自然の中で快適に生活するためのスキルや知識を活用します。対して、サバイバルは緊急事態における生存技術、短期間の生き延びることを目的としたスキルの総称です。
ブッシュクラフトでは、自然素材を利用して道具を作り、環境に配慮した方法が好まれます。長期間自然の中で過ごせるような技術が重視されます。一方でサバイバルは、食料や水の確保、避難所の構築、救助を待つといった行動が主です。

多くの方にとっては、キャンプ場の林間サイトでクラフトして楽しむのがブッシュクラフト、といった感じでそれでOK!
趣味やレクリエーションとしての側面が強いブッシュクラフトに対し、サバイバルは災害や事故時の実践的技術の側面が強いです。上記の違いにより、ブッシュクラフトとサバイバルはアウトドア活動の中でも独自の立ち位置を持っています。
ブッシュクラフトが注目される理由


ブッシュクラフトが注目される理由は複数あります。主な理由は以下のとおりです。
- 自然との一体感を求める人々が増えている
- 軍幕やタープ泊といった無骨なスタイルがかっこいい
- アウトドア活動への関心が全般的に増加している
- メディアでの露出が増えている
- ストレス社会におけるリラクゼーションとしての価値が高い
- サバイバルスキルを身につけられる
- 環境への配慮ができる
- 一人でできた!という達成感により自身の成長につながる
- 屋外への関心が再度高まる
新しい趣味や興味を探している多くの人にとって、ブッシュクラフトは魅力ある選択肢となっています。
ブッシュクラフトに必要な基本スキル


ブッシュクラフトは、自然の中で生き延びるためのスキルと知識を持っていると、より楽しくなります。キャンプやハイキングなどのアウトドア活動にも役立つスキルです。
基本的な技術を習得することにより、自然の中で快適に過ごせて、緊急時にはサバイバル能力も向上します。ブッシュクラフトに必要な基本スキルは以下のとおりです。
- シェルター作りのスキル
- 水を確保するスキル
- 直火を行うスキル
- 最低限のロープワークスキル
- 自然素材を使った道具を作るスキル
- 自然の食材を活用するスキル
ブッシュクラフトに必要なスキルを考える時に、重要視したいのはリミット時間。
重要度 | 項目 | リミット時間 | 対応策 |
高い | 体温の保持 | 3時間 | シェルターの作成 |
↓ | 飲み水の確保 | 3日間 | 浄水器の利用 |
火の確保 | 状況による | 焚き火 | |
低い | 食料の確保 | 3週間 | 焚き火 |
『3の法則』とも呼ばれ、最も重要でまず確保しなければならないのは『体温』です。体温確保のためにタープでシェルターを作り、雨風による体温低下を防ぐ役割があります。



夏でも体が濡れた状態で風が吹くと、数時間で危険な状態になります
次に飲み水、これはコンパクトな浄水器を持参することで、雨水や川が流れている状況なら飲み水を確保できます。そして火、食料の確保と続きます。
スキルは、初心者でも基本から少しずつ学ぶことが可能です。自然との一体感を深め、日常から離れて非日常を楽しむためにも、ブッシュクラフトは魅力的だと言えます。
シェルター作りのスキル


シェルター作りのスキルは、野外での雨風を防ぎ、体温を維持するのに重要です。適切なシェルターを選び、立地を決め、天候や環境に左右されない宿を設営します。
地面が平らで水源に近く、危険を避けられる場所を選ぶことは、シェルターの基本です。自然界にある木や落ち葉だけを作ってシェルターを作ることも可能ですが、まずはタープ1枚でシェルターを作ることをマスターしましょう。
雨や寒さから身を守るために、防水性や断熱性を高める工夫をしましょう。シェルターの強度を高めるためのロープワークも、安定性を保つ上で役立ちます。快適な睡眠を取るためには、安全な就寝スペースを作ることも不可欠です。緊急時にすぐにシェルターを作れる技術や、通気性を確保する方法も知っておくべきです。
シェルターの撤収時には自然環境への配慮を忘れずに、元の状態に近づける努力をしましょう。上記のスキルは、自然の中で生活する際に欠かせない知識と技術です。ブッシュクラフトを楽しむ上で基礎的な要素となります。
ダイヤモンド張りの設営例
水を確保するスキル
水は体温保持の次に重要で、水分補給できない状況だと72時間で命を落とすと言われています。川があるフィールドなら、川の水を浄水して飲むのもブッシュクラフトの楽しみのひとつ。
趣味として楽しむものなので、ペットボトルの水を持参しても問題ないです。ただ雰囲気のよい野営地は車から多少離れた場所にあることが多いです。コンパクトな浄水器を一つ持っておくと荷物を減らせます。
見た目きれいな川でも、動物の糞尿などで汚染されている場合があり、何の処理もせずそのまま飲むのは厳禁。浄水した水を煮沸して飲めばさらに安全度は高まります。



北海道の生水は、エキノコックスの危険もあります
必要なもの
- 浄水器(ソーヤーミニ、セイシェルなど)
- 煮沸させるクッカー
- 殺菌後の水を入れる水筒
周囲に人がいないような山中の状況で、水にあたるとかなり危険です。浄水前の水を入れていた容器に、浄水後の水を入れては意味がありませんのでご注意。
使用イメージ




直火を行うスキル
火を起こし、維持する技術は以下の要素から見て、ブッシュクラフトにおいて重要な基本スキルの1つです。
- 暖を取る
- 食料を調理する
- 水を浄化する
- 野生動物を遠ざける
心理的にも安心感を与えるため、サバイバル状況では生命維持に直結するスキルと言えます。
火を起こすためには、適切な火種の選択が大切です。ドライな木片や樹皮、ティンダーなど、素早く燃えやすい材料の準備が必要になります。
着火に使える自然素材
- 白樺の樹皮
- ファットウッド(樹脂を多く含む木で、主に赤松)
- 杉の枯葉
- 杉の樹皮
- すすきの穂
火打ち石やファイヤースターターを用いて火花を起こし、火口(ほくち)を使って着火します。小さな枝から始めて段階的に大きな薪へと火を移し、火を大きくし維持します。
直火のやり方
- すすきの穂や白樺の樹皮、杉の樹皮など着火しやすいもの
- 鉛筆の芯程度の細い枝
- 鉛筆程度のサイズの枝
- 人差し指サイズの枝
- ごぼうサイズの枝


掘る大きさはその時の気温にもよって自由にすればよいですが、目安は直径30cmぐらい、中心部の深さは10cmぐらいで、すり鉢状に掘ります。


地面が湿っている場合、底に薪を敷き詰めます


1本まくら木を横向きに渡します


鉛筆の芯程度の太さの薪から順番に段々太くなるように上に重ねていきます


火口に着火させます。低温化だとライターは使えないことも多いので、マッチや雨に濡れても心配のないファイヤースターターを持っておくとよいです。


火口に着火させた後は、細い枝から太い枝に徐々に火が付いていきますので、そのまま待ちます。うちわで扇いて空気を送るとかはしなくてよいです。



上記の組み方で空気は十分入ります。むやみに扇ぐと燃焼に必要な温度が下がるため注意が必要です
太い枝に火が回ってきたら、太い枝を上に積み上げていきます。
ファイヤースターターで火口に着火する際、自然界にあるものを利用するなら『ふわふわして軽いもの』を意識して探すようにしましょう。すすきの穂や、ねこじゃらしなどが適しています。
火を消す際には安全な方法で行い、火が完全に消えていることを確認する必要があります。火の扱いには細心の注意を払いましょう。火事や自然破壊を避けるための知識と責任ある行動が求められます。火起こしはシェルター作りにも役立つ技術です。環境を整えて安全で快適な野営を行うためのスキルが密接に関連しています。
最低限のロープワークスキル
ロープワークは覚えていなくても、ぐるぐる巻いて何回かぎゅっと結んで、とやっていればある程度固定はできてしまいます。ですが強度が足らなかったり、段々ほどけてきたり、雨に濡れると解くのが大変だったりするので、正しいロープワークを覚えることは重要です。
またすごく大切な要素として、自分の知識でロープワークを用いて作ったシェルターはかっこよく見え、満足感も上がります。
覚えておきたいロープワーク
- もやい結び(ボ-ラインノット)
- 自在結び(トートラインヒッチ)
- 巻き結び(クローブヒッチ)
- プルージック


もやい結び
自在結び
巻き結び
プルージック
自然素材を使った道具を作るスキル
自然素材を使った道具作りのスキルは、私たちの日常生活、アウトドア活動や非常時にとても役立つ能力です。木材などの自然界に豊富にある素材を選び、適切な形に加工する基本技術を学ぶことが重要です。ナイフを使って木を削るところから始めましょう。
ポールの代わりに枝を使うだけでも構いません。自然の素材で作ったサイトは魅力的です。ペグや椅子は比較的簡単に作成することができます。


何かをクラフトしなければならないという決まりはありません。ペグ作りといった比較的簡単なところから始めて、さらに興味をもてばククサ(木製のコップ)やスプーン、フォークなど自分で作れるようになると道具に愛着も持てます
自然の食材を活用するスキル
ブッシュクラフトでは、自然の食材を活用するスキルが重要です。野生の環境で栄養を確保し、生存することが可能になります。自生する食用植物の識別、野生のキノコや果実の安全な収穫方法を知ることは、自然の恵みを有効に利用する上で欠かせません。魚や小動物を捕らえるための罠の技術も、同じく重要です。
野生の食材を用いた料理の基本テクニック、食材の保存方法についての知識も不可欠です。保存の適切な方法と期間を把握することで、食料を長持ちさせ、無駄なくエネルギーを確保できます。
水を見つけて浄化する方法、栄養価の高い部分を選別するスキル、毒素や危険な部分を避ける知識も有用です。季節や気候に応じた食材の採取時期を理解しておけば、効率的な栄養摂取が可能になります。
食材の採取にあたっては、環境に配慮し持続可能な方法を心がけるべきです。自然を維持することはブッシュクラフトの精神に合致します。上記のスキルを身につけることで、自然界での食材活用が実現し、ブッシュクラフトの経験が豊かになります。
ブッシュクラフトに必要な装備


ブッシュクラフトを楽しむ上で、適切な装備は欠かせません。本格的に自然と向き合い、野外での生活を体験するためには、以下のような基本的な道具をそろえることが重要です。
- ナイフ
- タープ
- パラコード
- ノコギリ
- 浄水器
- ファイヤースターター
- ペグ
- クッカー
- 水筒
ブッシュクラフトにおいては、自然の中で使うための道具は、生存や快適さを保つためだけでなく、自然に対する敬意を表すものでもあります。適切な装備を用意することで、自然との一体感をより深く感じられます。安全に活動するための準備が整い、ブッシュクラフトのスキルを存分に発揮できるでしょう。
ナイフ


ブッシュクラフトにおいて、ナイフは欠かせない装備です。木を切ったり食材を調理したりする際に必要不可欠です。適切なナイフを選ぶことが、自然の中での生活をより快適にし、作業を効率的に行う支えとなります。
ナイフの選び方として、手にフィットするグリップ、適切な長さと刃の厚みが重要です。事故を防ぎ長持ちさせるためには、刃の安全な使い方と正しい保管方法を学ぶことが必須です。ナイフを扱う際は、法的な制限にも注意しましょう。ブッシュクラフトの技術が身につけば、自然での快適な生活の幅が広がります。



僕はモーラナイフの『ガーバーグ』を愛用。これから始める方には同じくモーラナイフの『コンパニオン』が安価でオススメ!


ナイフとともに、火を起こすためのファイヤースターターも重要な装備となります。ブッシュクラフトでの体験が一層豊かになるでしょう。
タープ


サバイバルな環境下で考えると、まず確保しなければならないのが『体温』、次に『水』です。タープは雨風を防ぎ、体温の低下を防いでくれる重要なものです。
タープを張ることによる効果
- 雨風を防ぐ
- 直射日光を遮る
- 頭上から落ちてくる枝から身を守る
- プライバシーの確保
最初はホームセンターで手に入るブルーシートを使ってもよいです。かさばるのが欠点ですが、安価なので破損を気にせずガンガン使えます。
慣れてきたらddタープなどを検討しましょう。ループがたくさん付いており、様々な張り方に対応できます。ddタープのサイズは3m×3mが山中の林間サイトなどでは使いやすいです。



僕もddタープの3m×3mを持っています。広いキャンプ場でブッシュクラフト楽しむなら3.5m×3.5mがよいです


パラコード


パラコードというのはロープのことですが、ブッシュクラフトではパラコードと呼ばれる耐荷重が高いものを使う方が多いです。
パラコードはタープの設営に使います。リッジラインとして木と木を結んでその上にタープをかけたり、適切にタープを固定するのに使用したり、時には濡れたタオルや衣類を乾かす、物干し竿代わりに使うこともできます。
風が強い時にも自分を守ってくれるシェルターの設営には、頑丈なパラコードが安心です。しっかりテンションをかけても千切れない必要があります。
パラコードの量と長さですが、2mと4mほどのものを5本ずつぐらいあると、比較的どんな設営スタイルにも対応できて安心


ノコギリ


ノコギリがあると焚き火用の太目の薪を準備できたり、椅子などをクラフトして作るときに便利です。折りたためるタイプなら嵩張らずに持ち運ぶことができます。
ノコギリの大きさですが、210mmである程度なんでもこなすことができます。まず1本用意するなら210mmがおすすめです。



僕はSilkyのゴムボーイ
(210mm)とビッグボーイを使い分けています
ノコギリ利用シーン例
- 焚き火リフレクターを作るとき
- ペグを作るとき
- 椅子を作るとき
- トライポットを作るとき




浄水器


人間が命を保てるのに一番大事なのは『体温の保持』続いて『水分補給』です。コンパクトな浄水器を一つ持っておくと、災害時にも有効利用することが出来ます。
»【備蓄に頼らない防災】ライフラインを持ち歩く、ソーヤーの浄水器
川の水や雨水を利用し、安全な状態にして飲むことができます。動物の糞尿など混ざっている可能性がありますので、一見きれいに見える川でも必ず浄水器を使用して飲むようにしましょう。



浄水した水を煮沸すると、さらに安全になります
『ソーヤーミニ』という浄水器を僕は7年ほど使用しています。キャンプから帰ってくると、毎回逆噴射させて内部を洗浄、繰り返し利用可能です。
浄水器本体のセットにも水を入れるパウチが付属、利用可能です。僕はガバッと開口できて内部を洗いやすい『CNOC』というメーカーのウォーターコンテナを使用しています。


ファイヤースターター


ブッシュクラフトでは、火を起こすためのスキルが重要です。さまざまな火起こし方法がありますが、ファイヤースターターは役立つ道具で、摩擦を利用して火花を発生させます。防水性が高く、湿った環境でも使用可能であるため、アウトドア活動には不可欠です。
ファイヤースターターの利点は多く、繰り返し使用できる経済性や、風に対する強さも魅力です。ライターやマッチと異なり、風の強い場所でも安定して火を起こせます。アウトドアでの信頼性が高いです。



ライターは低温下では使えなかったり、マッチは濡れてしまうと使えないので、1本は持っておきたい道具です
軽量で持ち運びがしやすいため、ハイキングやキャンプなどのアクティビティに最適です。初心者でも少しの練習で短時間で火を起こせるようになり、緊急時のサバイバルツールとしても重宝します。
市販されているファイヤースターターには多様な種類があり、自分の用途に合わせて選ぶことが肝心です。火を起こす際には適切な燃料との組み合わせが重要となるため、野外での使用前の練習が推奨されます。
僕は野良道具製作所の『野良スティック』というものを使用しています。めちゃくちゃ火花が出るのと、デザインが気に入っています。


クッカー


調理するのにクッカーやコッヘルとよばれる鍋など必要です。最初は100均で揃えたり、自宅にあるものを持っていけばOKです。
アウトドア用のものを最初から購入する場合、セットになったものを買うのをオススメします。


スタッキングと呼ばれる、一つの鍋の中に少し小さい鍋、その中にまた少し小さい鍋、とどんどんコンパクトに収めていく手法もこだわってくると楽しいものです。
水筒
ブッシュクラフトでは、水筒は欠かせないアイテムです。野外活動では水分補給の重要性が高く、水分不足による体調不良のリスクを避けるためにも重要です。水筒を選ぶ際は、以下のポイントを重視しましょう。
- 材質
- 保温機能
- 軽量
- 蓋の構造
- 洗いやすさ
ステンレス製やアルミ製の水筒は、耐久性が高く長期間の使用に適しています。温度を保てる保温機能や持ち運びに便利な軽さも、ブッシュクラフトにおいて考慮すべき要素です。



冬にはカバーをして寝袋内に入れれば、湯たんぽとしても活用できます!
水筒を選ぶ際は蓋のしっかりした漏れない構造、洗いやすさもポイントになります。装備に取り付けられるストラップやカラビナ付きのデザインは、緊急時に役立つでしょう。
» ソロキャンプ基本の道具12選
ブッシュクラフトを始める前に知るべきこと


以下の3つは、ブッシュクラフトを始める前に知っておくべき重要なポイントです。
- 地域の規制とキャンプ地の選び方
- 事故を防ぐための安全対策
- 環境を守るためのルール
事前準備として上記の内容を理解しておくことで、ブッシュクラフトはより楽しく、安全に行えます。自分自身の安全を守るためだけでなく、自然環境への影響を最小限に抑えましょう。
地域の規制とキャンプ地の選び方
キャンプやブッシュクラフトを楽しむ際、地域ごとの規制を理解し、適切なキャンプ地を選ぶことが重要です。自然公園や保護区域でのキャンプでは、事前に許可の取得が必要な場合が多く、活動にも制限が設けられていることがあります。
重要となるのが、地元自治体や管理団体への事前問い合わせです。無断でキャンプを行うと罰則の対象になることもあるため、必ず許可が必要かどうかを確認してください。私有地でキャンプをする場合は、所有者からの許可も忘れずに取るべきです。
最近では特定の条件の下、個人の山をキャンプ地として利用させていただけたり、トイレや炊事場もないといったワイルドなキャンプ場もあります。そのようなキャンプ場はルールを守った上で、ブッシュクラフトを楽しめる良い環境と言えるでしょう
地域によっては火を使うことが制限されている場合があります。そのような場所ではルールを守り、環境に配慮した行動を心がけることが大切です。
事故を防ぐための安全対策


ブッシュクラフトを楽しむ際には、安全対策が重要です。無事に活動を終えるためには、事前の準備と知識が不可欠となります。事故を未然に防ぐためには、行動に十分注意しましょう。
緊急時の連絡手段を確保しておくことは絶対です。スキルレベルに合わせて活動を選び、周囲の環境や天候の変化に注意を払うことも大切です。基本的な応急処置の知識を身につけ、必要な装備を適切に選び、常に携帯することが推奨されます。
火の扱いには特に注意が必要です。ブッシュクラフトは人の少ない場所で楽しむことも多く、うとうとしている間に、焚き火の火が風で周囲に燃え広がり、消防車が出動したことを目にしたこともあります



僕は念の為、コンパクトな消火スプレーを持参しています
野生動物にも注意が必要です。野営地で目にするのは鹿、猪、猿などです。またヒルや蜂、ブヨ、蛇などにも注意する必要があります。
匂いの出るものを出しっぱなしにしないなど、動物が近づいて来ない対策も行う必要があります。
環境を守るためのルール
環境を守るためには、自然と共生することが重要です。ブッシュクラフトを環境保護に配慮しながら楽しむには、いくつかのルールに従う必要があります。
重要なのは、「Leave No Trace」の7原則。自然環境を汚さないようにするためのガイドラインです。活動地域の法律や規則を守り、許可された場所でのみブッシュクラフトを楽しむことが大切です。環境を守るために推奨されるのは以下のような行動です。
- 野生動物の生態系尊重
- ゴミ持ち帰り
- 土壌・植物保護
- 物資持ち帰り
- 火の使用制限
直火を行った際、炭をそのまま放置したり、土壌に埋めたりするのはもってのほかです。燃やし切るか完全に冷え切ったのを確認して持ち帰るようにしましょう。
川のあるキャンプ場では、川での洗い物を禁止している場合もあります。ルールをよく確認、自然環境に配慮し、ブッシュクラフトキャンプを楽しんだ後は、痕跡を残さないように現状復帰しましょう。
まとめ


ブッシュクラフトとは、自然の中で生きるためのスキルを身につけ、自然と調和する生活を楽しむ活動です。自然とのつながりを深めたい人々にとって魅力的なアクティビティで、注目度が高まっています。
安全に楽しむためには、火起こしやシェルター作り、道具作り、食材調達などの基本的なスキルの習得が大切です。なお、ナイフ、ファイヤースターター、水筒などの基本装備を整える必要があります。
ブッシュクラフトを始める際には地域の法規制を理解した上で安全対策を講じ、環境に配慮することが求められます。自己責任とリスペクトを持って、自然とともにある生活を楽しみましょう。


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